10年に一度のビックイベント
とも称されるIPOが近づいてきました。於保です。
第一生命上場、時価総額の規模では1998年のNTTドコモ以来の大型だとか。
巨額の時価総額を有し、大量の個人投資家を生むことからも大きなマーケット・インパクトになることが予想されます。
色々と話題の第一生命上場ですが、特に注目すべきところは相互会社から株式会社への転換ですかね。
これまで、第一生命は株式会社ではなく相互会社の形態をとっていました。
だから略すと(相)第一生命なんて書き方されてましたね。
簡単に違いを言うと、相互会社には株主がおらず、保険契約者から徴収した保険料を資金としています。
さらにこの保険契約者が相互会社の社員という扱いになり、総代会(株式会社の株主総会に相当)で経営を監視するんです。利益を出して株主に配当を渡す訳では無いので、会社と言っているのに非営利法人という扱いを受けることも面白いです。
株式会社化すると、保険契約者が新たに投資家としてマーケットに登場するわけです。
株主は300万人以上と、日本最大なので「10年に一度のビック・イベント」と称されるのも納得がいきます。
当然、新たな投資家は口座を開くので、証券会社も囲い込みに必死。
特に売買高が減少傾向にあるネット証券にとっては願ってもないチャンスではないんですかね。
過去に株式会社化した相互会社は、大同生命保険、太陽生命保険、共栄火災海上保険、三井生命保険など。
日本の大手であれば、日本生命、明治安田生命、住友生命が現在相互会社の形態をとっています。
株式会社化すれば、市場からの資金調達という選択肢が出てくると同時に、相互会社では制限が厳しいM&Aも行いやすくなる。
今後、第一生命の業績次第で相互会社の株式会社化が進めば、マーケットの活性化にもつながるのではないでしょうか。
株式会社化のメリットばかりを言ってしまいましたが、デメリットについてはまた後ほど。
リバース・モーゲージ
於保です、数年ぶりの更新になります。
突然ですが、リバース・モーゲージって知ってますか?
最近注目されてきている融資制度の一つです。
持家を担保にして、その評価額に応じて金融機関から毎月一定額の収入が得られるというシステム。
そして、持家の所有者である債務者が死亡したら、金融機関がその持家を引き取り、売却して融資分を回収するんですね。
リバースは「逆」、モーゲージは「住宅ローン」を意味するので、直訳すると「逆住宅ローン」になります。
どちらも住宅を担保にしているのですが、一般的な住宅ローンは先に一括でお金を借りて少しずつ返済していくので借金が減っていくのに対し、「逆住宅ローン」は毎月融資を受けていくので借金が蓄積されていきます。
だから、逆を意味する「リバース」が付いて「リバース・モーゲージ」ってな訳です。
どういう人間が利用するかというと、高齢者、特に持家を引き継ぐ人間がいない高齢者です。
今後ますます高齢化が進み、出生率が上がらなければ、このような人が多くなると思います。
そうなると、これからますますますリバース・モーゲージは普及していくんではないでしょうか。
しかも、債務者は持家の評価分を満額受け取る前に死亡するというリスクがありますが、債権側の金融機関にとっては最終的に必ず土地を売却することができるのでリスクが低いように思われます。
売却時の土地評価額が、融資時の評価額と比べて暴落するようなことがあれば話は別ですが…
リバース・モーゲージは債務側にも債権側にもメリットのあるシステムなので、普及するのはいいことだと思いますが、少子高齢化という問題のおかげでこれからますます普及していくとなると複雑な気分です…