アパレル老舗レナウン
堀越です。
前回の会合の時間でできなかったレナウン、アパレル業界の話をコラムの今回担当なので書きます。次回の会合で、できたらさらっと説明して不足分を補おうかと思います。
コラムの完成度は微妙かも知れませんが、他の3年生と同様、最近ちょっときついので勘弁してください。
アパレルメーカー3位、老舗企業のレナウンが中国企業、山東如意集団の傘下に入るそうです。第三者割当増資で約40%の発行済み株式数を握る筆頭株主になる予定ですと。
レナウンは業績不振からこれまで数々のブランドを売却してきたそうです。代表例はアクアスキュータム、レリアン等。 僕はピンときません笑 本社ビルも売却済み。
現在、残っているブランドの代表例は、シンプルライフ、ダーバン。 シンプルライフは僕も知ってます^^
レナウンの歴史を以下に書きますので、レナウンの老舗っぷり、衰退の過程を理解していただけると幸いです。
60年代 アーノルドパーマーなど、テレビCMで一世を風靡。ブランドを不動なものへ(黄金時代)
80年代後半 業績にかげり
91年 85億の営業赤字
02年 黒字化
04年 ダーバンとの経営統合
05年~ 投資会社カレイドHDによる100億増資
アクアスキュータム再強化(60億規模の投資)、若い女性向けブランド「ノーマカマリ」の復活、身の丈を超え た積極出典
07年 21億の営業赤字
08年 カレイドHDが(当時)かざかファイナンス、現ネオラインキャピタル(元ライブドアグループ)にレナウン株式を譲 渡。かざかは25%で筆頭株主へ
09年 ネオラインキャピタルがレナウン経営陣が主導する取締役選任に反対を表明するなど騒動。結果47歳の企画 部長が社長へ就任。ネオラインの藤澤氏が取締役就任。
主力ブランドのレリアンの売却に藤澤氏が反発して取締役辞任
山東如意団は、売上高1450億円。毛紡績で中国トップ級。技術力にも定評があり、 独自開発した極細ウール糸「如意紡」は中国政府から「国家科学技術進歩一等賞」を授与されたり、今年1月には温家宝首相の前で表彰されたほど。
今回のレナウンへの出資規模は約40億。5年前に同じく40%の株式を握るとしたら250億ほどかかったらしいので破格ではないでしょうか。
山東如意はレナウンの販路、技術、ノウハウ、ブランドなどを手に入れたい。取締役を派遣し、レナウンがなし得なかったアジアでの積極展開をサポートする予定で、「シンプルライフ」を中国で大々的に出店する構想などを検討中。
増資成立には、株式総会で3分の2以上の賛成が必要であったり、紆余曲折は起こりうるが、仮に成立したとして、レナウンが復活すれば、中国企業の大規模なM&Aが加速する可能性もある。
ということでこの出来事は大きな節目になりうるということです。
中国の日本企業買収は現在、小規模なものにとどまり、東証一部上場のような大企業にはおよんでいません。今回の動きがうまくいけば、日本企業の「チャイナアレルギー」が払拭されるかもしれません。
ただ、失敗したり食い物にされるだけとなるとアレルギーはいっそうひどくなるかもしれません。
チャイナマネーが日本に流入することは僕は肯定的にとらえます。技術、ノウハウ、販路、ブランドなどが仮に流出するとしても、雇用が守られて株式市場も活性化するのだったらそのメリットのほうが長期的には大きいのかなと思います。皆さんはどう考えますか?
資本財輸出の高度化
岩倉瞬です。
これが初めてのコラムです。
さて、今日は飲みの席で真面目に、拙い学生ながらも日本経済を中心に語り合ってみました。
そこで感じたことを踏まえて、最近の関心事を初コラムとします。
「三菱重工業などが高度な資本財の新興国向け輸出を拡充した。」
今日この頃、ギリシャ問題など世界経済を揺るがす事象が浮上している。
でも僕が最も関心を持ったニュースは、資本財輸出の高度化だ。
今までも輸出の資本財比率は高かったが、扱われる財に変化が生じている。
簡単にいえば、国内企業が、需要旺盛な新興国に向けて、最新鋭の生産設備自体の輸出に注力しているということ。
これは、新興国(主に中国)が技術力やブランド力の向上を、日本企業が新たな需要開拓を狙っている点で利害が一致するケースが多い。
高度な資本財の輸出をビジネスチャンスだと楽観的にのみ捉えてよいのだろうか?
確かに資本財の貿易は消費財の貿易に比べて取引関係が維持されやすく大きな収益に結びつけられる。
だが、問題なのは最新生産設備などの資本財が技術力や品質の源泉であるということ。
最新設備を手に入れた新興国の技術力が日本企業と同等程度に向上すれば、日本の組み立てメーカーは優位性を失いかねない。
人件費などでは新興国に分がある。
また、韓国勢を中心にデザインやブランド強化を戦略軸に据えている海外企業は多い。
今まで技術力ばかりを売りにしてきた日本の製造業は、資本財輸出が高度化すれば製品の均質化で大きな痛手を受け、後塵を拝す可能性すらあるのだ。
もちろん生産者がヒトである以上、技術は設備でなくヒトに属すものだという主張もあるだろうし、高度な生産設備の導入によってすぐに高品質な製品を作れるようになるわけではない。
けれど、中国企業などは人材育成にも余念がないことも考えて、技術力の差が縮まるのは避けられないだろう。
高度な資本財輸出は、産業全体でみた場合、短期的な収益になるが持続的成長を見込みにくい。
一部の企業にとっての部分最適であるが、日本産業の全体最適にはならないのだろう。
このような資本財輸出を否定するつもりはない。
ただ、これらの出来事が、一部の国内製造業への警鐘になっていることは間違いないだろう。
また、技術力は自発的な資本財輸出を通さずとも買われるケースも存在する。
最近では、中国自動車メーカーのBYDが、日本の金型大手オギハラの館林工場を買収した。
今後もこのようなケースが増えていけば、日本の技術水準の相対的優位は小さくなる。
このような状況下で、国内需要が頭打ちな日本が長期的成長を遂げるためには、「どのように技術を生かすべきか」が重要であると思う。
自分なりの考えは、次の通り。
・分散した優良技術を集約したビジネスモデルの確立(代表例は水ビジネス)
・官民共同での海外輸出(新興国需要のあるインフラなど)
また、技術以外の競争軸の強化(コーポレートブランド強化など)も今後の成長には欠かせない。
いずれも簡単なことではないが、実現すれば売上だけでなく利益率の増大を長期スパンで可能にするだろう。
具体的なことは別の話題に流れるのでここまでで留めます。
以上、初コラムから結論が見えにくい感じになって申し訳ないです。
まずは何気ない一つのニュースから様々な事情が読み取れることを示したかったので、コラムという形でまとめてみました。
もう夜明けで鳥の囀りが聞こえる・・・おやすみなさい。