理論と現実、そこから見る日本経済
こんにちは、陳です。
理論と現実の乖離はしばしば指摘されておりますが、今日はその事例を一つ紹介したいと思います。
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たとえば、インフレとデフレに関する議論。
一般的なマクロ経済学の教科書では、
インフレだと、物価が上がり、それに伴い名目賃金も上昇する。
他方、デフレだと、物価が下がり、名目賃金も下落する。
といった趣旨のことが記載されているだろう。
現実はどうだろうか。
インフレだと上記の理論通りに事が運ぶのは、みなさんもお気づきでしょう。
例えば、名目賃金に関して言えば、給料が上がることに対して不満を唱える者はいないであろう。
ゆえに、インフレ下では、調整のメカニズムがうまく働くと言える。
しかし、デフレだと理論通りに行かない。
名目賃金を例にとれば、給料が下がることに対して反対する声は後を絶たない。
最悪、ストライキ等に発展しかねない。
また、社会保障でもらうお金の名目額も下がらない。
具体的に言えば、こうしたお金は物価スライド制をとっているわけだが、
インフレ時は給付額が増加するにも関わらず、デフレ時は給付額は下がらない。
ゆえに、デフレ下では物価下落に伴って、名目賃金は下落しない。
つまり、デフレ下では、うまく調整のメカニズムが働かないと言えるのである。
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現在、日本における、debt-to-GDP比率は190%前後であり、ギリシャのそれは120%弱である(注1)
日本においては、デフレによって、debt-to-GDP比率はさらに押し上げられると考えられる。
というのは、周知の通り、デフレでは債権者は“得”をし債務者は“損”をするためだ。
では、インフレが良いのか、というとそうでもないと思う。
インフレで物価が上昇すれば政府支出が増加し、やはり、debtを増やしかねない。
どうなるのだろうか、日本は??
(注1)CIA - The World Factbook より (https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/)
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