2009.10.29~11.4
★☆テーマ:M&A・エネルギー業界☆★
(ア)と(イ)は10月30日、経営統合の本契約を締結したと発表した。2010年4月に持ち株会社「(ウ)」を設立。15年3月までに両社合計の3割強の精製能力を削減し、石油の国内需要減少に対応した経営体質を構築する。統合による規模拡大をテコに新エネルギーなど新規分野も開拓。石油依存を脱した新たな企業グループづくりを目指す。持ち株会社設立にあたり、(ア)の普通株式1株に対し持ち株会社株1.07株、(イ)株式1株には1株を割り当てる。社長は(イ)の高萩光紀社長、会長は(ア)の西尾進路社長が就く。来年7月には(ア)(イ)両社のすべての事業を再編する。
(ア)________________ (イ)________________ (ウ)________________
<<ソース>>
http://bizplus.nikkei.co.jp/manda/news.cfm?i=2009103010007ma (Retrieved 2009/11/02)
<<解説>>
ア:新日本石油 イ:新日鉱ホールディングス ウ:JXホールディングス
§1.Basic Knowledge1
[1]日本の石油元売会社
・新日本石油
・出光興産
・東燃ゼネラル(エクソンモービル)
・ジャパンエナジー⇒新日鉱グループ!
・昭和シェル石油
・コスモ石油
[2]各社が最近注力している内容
新日石:家庭用燃料電池、代替エネ発電所経営、太陽電池、バイオマス燃料
出光:新素材の開発(有機EL発光ダイオード)石油化学素材の高付加価値化
コスモ:石油化学から派生した農業用肥料
シェル:太陽電池、LPG燃料
エクソン:石油化学製品から派生した特殊製品事業、とその海外輸出
§2.今回の「新日石&新日鉱合併」の話に関して
[1]合併によって、シェアにして35パーセント弱を占める1
⇒独占禁止法により、新日石の更なる拡大は無いと思われる。
[2]統合の方法:株式移転によって統合持株会社を設立する
Q.株式移転とは?
A.一又は二以上の株式会社がその発行済株式の全部を新たに設立する株式会社に取得させること。2
[3]JXホールディングスの形態
事業再編後、石油精製販売の「JX日鉱日石エネルギー」、石油開発の「JX日鉱日石開発」、金属の「JX日鉱日石金属」3つの中核事業会社を10年7月に発足させ、持ち株会社の傘下に置く。3
[4]JXホールディングスの展望
[4-1] 経営統合の目的3
「両社グループは、エネルギー・資源・素材の各分野において、事業環境の構造的変化に先手を打ち、激化する競争に勝ち抜くために、両社グループの経営基盤を一層強固なものとするとともに、新たな経営理念の下で飛躍することを目的として、両社グループの全面的な経営統合を行うこととし、もって、国内外におけるエネルギー・資源・素材の安定的かつ効率的な供給の使命を果たします。」
[4-2] 経営統合の基本コンセプト3
「(1)両社グループは、対等の立場において、各事業にわたる全面的な統合を実現し、両社グループの経営資源を結集してこれを最大限活用することにより、石油精製販売、石油開発および金属の各事業を併せ持つ世界有数の『総合エネルギー・資源・素材企業グループ』へと発展することを目指します。
(2)統合グループは、積極的かつグローバルに成長戦略を展開することとし、『ベストプラクティス』をキーワードとして、収益性の高い部門に経営資源を優先配分することにより企業価値の最大化を図ります。
(3)統合グループは、石油精製販売事業について、経営統合により初めて可能となる劇的な事業変革を早期に実現します。」
[4-3] 経常利益の4割を稼ぐ!
「経営統合にあたっては、15年度に銅などの金属資源や太陽光発電、燃料電池をはじめとする新エネルギーの非石油分野で『経常利益の4割を稼ぐ』“脱石油化路線”を進める。地球温暖化対策の強化で石油需要の落ち込みに歯止めがかからないうえ、仮に企業の生産が上向いても、石油需要 が回復するシナリオが通用しないからだ。太陽光では原料の生産から販売まで一貫体制を築き、差別化を図る。」4
⇒ 最近、新日石は「エネ・ファーム」を売り出しているが、「エネ・ファーム」には電極にプラチナ(白金)が必要である。一方の新日鉱は燃料電池の電極としてプラチナ代替素材を使う研究をしている。
現に、プラチナを使うことが燃料電池普及の足かせとなっているとすれば、両社の技術提携で、燃料電池が売れるか!(プラスとして、現在、政府の補助金が出ていることもある!)・・・というのが個人的意見。
参考資料
1.http://www.co-ducation.com/knowhow/energy.html
(Retrieved 2009/11/04)
2.Wikipedia(株式移転)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E7%A7%BB%E8%BB%A2
(Retrieved 2009/11/04)
3.新日鉱2009年10月30日発表プレスリリース
http://www.shinnikko-hd.co.jp/newsrelease/PDF/20091030_3.pdf
(Retrieved 2009/11/04)
4. http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200910310038a.nwc
(Retrieved 2009/11/04)
(作成者:陳).